何かに取り付かれたように狂ったように俺は同じ言葉ばかりを繰り返した。
何回、何十回、何百回、何千回、それ以上に。
人形でも構わない。
お前の傍に居られるなら、それが幸せ。
わかってなんかない。
気が付いているハズなのに、わからないフリをしている。
無駄なのかも知れないけれど、目を覚まして欲しい。
狂わせたのは…オレ?
「も、止めてぇや…!」
「なして?謙也は俺と居れたらそれでええって言うてくれたやん?」
「言うたけど…、言うたけどっ!コレはちゃうやん、望んでなんおらん!」
狂わせたのはオレ。
狂ってしまったんはお前。
この現実に目を背けたいのに、背ける事なんか出気ひん。
やって、オレの罪なんやろ?
お前の手が血で濡れるんも、お前の顔から表情を奪ったんも、全部全部オレなんや。
(届かん声が)(無性に泣きたなった)